ヤマハ発動機労働組合の運動方針
グローバル化や気候変動、コロナ禍などの環境の変化を経て、私たちの価値観も大きく変化しつつあります。そんな中でも変化を恐れず挑戦し続けるため、「ヤマハ発動機労働組合はどこに向かうべきか」を改めて問い直し、その思いをミッション・ビジョン・バリューに込めました。私たち労働組合の決意表明として、皆さんにご紹介します。
ミッション[組合の存在意義]
働く仲間の明るい未来をひらく
“ひらく”という言葉には、労働組合が先頭に立って未来を切り拓いていく、組合員はその切り拓かれた未来を自ら選んで(開いて)幸せを掴み取っていく、というイメージを込めています。
明るい未来とはどんな未来?
高度経済成長期、
幸せの形、活躍の形は多くありませんでした。
そして企業は、組織は、
同じような考え方や価値観をもった人が集まる
同質性の高い集団になっていきました。
やがて市場が成熟し、高度経済成長が終わり…
多様性の高い集団が生み出した、
これまでの常識を覆すモノ・サービスが世界を席巻するようになり、
世界における日本の影響力は小さくなっていきました。
これまでと同じやり方では企業が生き残れない時代になったのです。
もちろん、労働組合も。
多様なひとり一人が尊重され、個性を発揮できるようになることで、
「それぞれの幸せ」が実現できるのだと気付き始めました。
幸せなひとり一人が集まれば、それぞれの「個」の掛け合わせが大きな力になる。
働く人の数だけ、働き方がある。
生きる人の数だけ、生き方がある。
ひとり一人が尊重され、それぞれの個性が最大限に発揮されることで、
個人の幸せも最大になっていく。
ビジョン[ありたい組合の姿]
ひとり一人に寄り添い、活き活き働く「個」の力を掛け合わせて、さらに大きな力に変えていく
バリュー[組合の価値観]
個の尊重
最も重視するコアバリューとして「個の尊重」を掲げました。
そしてその「個の尊重」を紐解いた先にたどり着いた3つの価値観「公平・選択・対話と共感」と併せて組合のバリューとしました。
公平
「平等」の先の「公平」のステージ
意外と知られていない「平等」と「公平」の違いについて、皆さんはご存じでしょうか?
よく例えとして使われるのが、スポーツ観戦の場面です。壁の向こうで行われる試合を快適に見るために必要な踏み台の高さは、ひとり一人違います。身長が違うひとり一人に対し、同じ高さの踏み台を用意するのが「平等」です。一方、それぞれの身長に合わせて違う高さの踏み台を用意し、同じ目線で試合が見られるようにするのが「公平」です。
「個を尊重」するためには、「平等」はあくまでスタートにすぎず、本当に目指すのは「公平」な状態です。
選択
一人ひとりの個にあった選択肢を
組合員の数だけ「個」が存在し、それぞれに選択したい働き方や生き方は違います。
限られた一律に同じ選択肢ではなく、また、誰かに多くの選択肢を与える代わりにほかの誰かの選択肢を狭めることでもなく、すべての個が力を発揮できるよう選択肢を広げていきます。
対話と共感
多くの人と共感し合う活動の推進
組合員の声にしっかり耳を傾け、対話を重ね、一人ひとりの思いに共感し、少しでも多くの人に納得してもらえる活動を進めていきます。